
豪快に進んで行くすごみが伝わる-。
全国老人福祉施設協議会は1月12日、東京都千代田区で第5回「60歳からの主張-もうひとつの成人式-」を開催した。
小論文部門と川柳部門の入賞者が自分の作品を読み上げると、審査員からは「世の中を笑い飛ばすパワーがある」「豪快に進んで行くすごみが伝わる」といった講評が寄せられた。
このイベントは、60歳以上の人がこれまでの経験や思いを託した小論文と川柳を募集するもので、5回目の今回は全国から2233作品が集まり、前回より約600作品増えた。
全老施協の福間勉常務理事は冒頭、「介護や年金の信頼が揺らぐような状況があるが、高齢者の生き方に学ぶところがあるのではないか。
当会の活動にも生かしていきたい」とあいさつした。
小論文部門の優秀賞に選ばれた板橋榮子さん(79)の作品「おいらく行進曲」は、「栄光も名誉も金も振り捨てた身には、何物も恐れるに足らない」と今の心境を語りつつ、「古タイヤのゴムのように、弾力のなくなった感性にはなりたくない」と気を張る。
「スパゲティ・シンドロームの延命措置で永生きなどしたくない。
潔い死を選択したい」と願う板橋さんは、台所でゴキブリがまるで自分の死を選択するかのように堂々と駆除用品の箱の中に入っていく姿に感動し、箱をごみ箱には捨てず、庭の隅へ静かに埋めたことをつづっている。
また、自分のために力いっぱい生きると決意表明をし、「色々な人間模様であって良いのだ。
納得した人生。
黙っていても存在感のある人間。
小論文部門では、このほか4作品が入賞した。
池田義男さん(75)の「広げよう『小さな勇気』の輪」は、地下鉄で足の不自由な女性のために、席を占領している高校生に「席を空けてほしい」と恐る恐る頼んだところ、高校生が席を空け、さらに女性の荷物を持つのを手伝った姿を見て、地域で声を掛けていこうと決意する。
また、上飯坂保さん(71)の「ある挑戦」は、音楽劇の舞台に上がった経験をつづっており、吉川明彦さん(67)の「働くことは生きること」では、定年退職しても「一日働かずんば、一日食すべからず」という倫理観から、“悠々自適”に甘んじられなかった作者が、遺跡発掘のアルバイトを通じて、地域や社会とつながれた実感を文章にしている。
大学院に受かるまでの7年間、長男を見守った経験を「自分の涙をすべて使ったような気がした」と振り返る。
長男は大学院の課程が修了すると、突然僧侶になりたいと告げ、現在も僧侶として生きているという。
矢野さんは、「どんなふうに生きようと、子どもを信じよう」といい、「力を抜いて子どもを見守っていこう」と素直な気持ちになれたことを、長男に感謝している。
審査員からは、「世の中を笑い飛ばすパワーがある」(俳優の児玉清さん)、「これから自分に待ち受けているさまざまなことを分かった上で、豪快に進んで行くすごみが伝わってくる」(ノンフィクション作家の吉永みち子さん)といった講評が寄せられた。
川柳の部の入賞作品は次の通り(優秀賞は該当者なし)。
上田尚夫さん(70) 古女房 年金だけが 赤い糸楠畑正史さん(64) ヒラ通し 定年後すぐ 町会長近藤和子さん(79) 団らんに ワンテンポ遅れて 笑う吾宮入 聖さん(61) 宝クジ 買えばまだ出る ドーパミン福島春敏さん(65) 老夫婦 あれ、これ、それで 意思疎通
今、バッグ
売れ筋ランキング
ジュニア
jr 東日本
ジュニアアイドル
千原ジュニア
eccジュニア
jr 時刻表
jr 東海
ジュニアシート
jr 九州
jr 北海道


